(1-30)DNA関連の問題2(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「DNA関連の問題1」について紹介しました。

DNAに関連した問題はたくさんありますが、そのなかでもコドンに関連した問題を前回は特集しました。

コドンからアミノ酸への翻訳に関連した問題では、どのアミノ酸になるかを覚える必要はありませんでしたが、問題文に記載のある内容をしっかりと読み込む必要がありました。

また、確率や割合といった文言が文章のなかに出てくるため、それだけで拒否反応がでてしまう方もいるかもしれません。

しかし、しっかりと問題を読めばそれほど難しい確率の話は出てきませんので、何度も似たような問題を繰り返して、慣れておくと良いでしょう。

今回は、塩基数やヌクレオチドの数を求めるような問題について特集してみたいと思います。

それではご覧ください。

塩基数に関する問題

まずはDNAを構成する塩基数に関連した問題を考えてみたいと思います。

問題番号は(1-29)DNA関連の問題1からの続きです。

問題5

この問題では、タンパク質のアミノ酸配列を指定する部分の塩基対の数を聞かれています。

大事なことなので、塩基の数ではなく、塩基対の数です。

そして前提条件として、約30億塩基対が全体であることが示されています。

今回は、1.5%程度がタンパク質のアミノ酸配列を指定する部分であることが記載されていますので、計算をすれば答えが出ます。

30億✕1.5%=30億✕1.5÷100=3000万✕1.5=4500万(塩基対)となります。

問題6

この問題は問題5の続きと考えても良いです。

問題5では、アミノ酸配列を指定する部分全体を聞いていたが、今回の問題では個々の遺伝子の長さを聞いています。

個々の遺伝子の長さとは、1つの遺伝子の長さの平均という意味で捉えれば良いです。

今回は問題文から約2万個の遺伝子を持っているとの情報が手に入ります。

そこで、アミノ酸配列を指定する部分の約4500万塩基対を2万個の遺伝子で割り算すれば良いでしょう。

4500万÷2万=2250(塩基対/遺伝子)となります。

記述の場合は、そのまま1遺伝子あたり2250塩基対と記載すればよいですが、選択式の場合の回答は選択肢次第ではありますが、一番近しい数値を選ぶこととなるでしょう。

問題7

この問題では、塩基対ではなく、ヌクレオチドの数を聞かれています。

つまり、塩基対ではなく塩基の数を聞かれているということです。

この部分をしっかりと確認しないと数は倍にまたは半分になってしまって、正解にたどり着くことができません。

塩基の数を聞かれていることがしっかりと認識できれば、難しくありません。

1塩基対は2塩基でできていますので、2000塩基対は4000塩基でできていることになります。

塩基はヌクレオチドに置き換えることができますので、回答は4000ヌクレオチドということになります。

問題8

今回の問題は、遺伝子がDNA中にどの程度の間隔で存在しているのかについての問題です。

ただし、実際とは異なりますので、大まかにどのように考えるかという話になります。

DNAが約30億塩基対であるという情報と、約2万個の遺伝子という情報が問題文から抜き出せればわかります。

30億塩基対÷2万個(遺伝子)=15万(塩基対/遺伝子)

上記の式から、約15万個の塩基対ごとに1つの遺伝子があるという結果になります。

これは、先程も書きましたが、実際とは異なります。

しかし、DNA中の遺伝子の分布がかなり広範囲にばらけているということをイメージすることができると思います。

そして、実際にはもっと近くにある場合やもっと離れて存在している場合があることを知っておいてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「DNA関連の問題2」と題したものでした。

DNAや遺伝子、塩基対、塩基と関わる言葉が多く、分かりにくくなっています。

その分、問題作成者としては、問題にはし易いですし、計算問題で受験生に時間を使わせることができます。

何度も繰り返し行って理解の速さや計算の速さを鍛える必要があるでしょう。

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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