こんにちは。アラフォーパパです。
前回は、「循環系」について、解説をいたしました。
血管系とリンパ系は覚えましたか?
動脈と静脈、動脈血と静脈血という似たような言葉がありましたね。
違いをしっかりと抑えておきましょう。
今回は、血液が流れ込み、そして送り出される臓器である、心臓について学んでいきましょう。
自分の心臓を意識しながら、名前を考えてみてくださいね。
それではご覧ください。
心臓とは
心臓とは、全身から流れてきた血液を受け入れ、その後全身に送り出す臓器のことです。
前回の記事で、心臓から肺に送り、酸素濃度の上昇と二酸化炭素濃度の低下がおきた血液が心臓に戻って受け入れられる流れを、肺循環と解説しました。
また、心臓から送り出されて全身を巡る流れを体循環と解説しました。
思い出してくださいね。
それでは、ヒトの心臓の構造を見ていきましょう。
心臓の構造
簡単な心臓の構造であれば、皆さんはなんとなくわかるのではないでしょうか。
右心房と左心房、右心室と左心室という4つの部屋に分かれていることが思い出せると思います。
簡単な図を見てみましょう。
簡易図で書いたりすると、大きな丸を書いて、縦の線と横の線で4つの区分に分けたりして表現されますが、上図のような絵で覚えておいたほうが良いでしょう。
間違いが起きやすい点は2つです。
1つ目はどちらが右でどちらが左なのかです。
これについては、自分の心臓で考えれば解決します。
自分の心臓の右側に、右心房と右心室があります。
2つ目は、どちらが心房で、どちらが心室かです。
図の左上には右心房に大静脈から血液が流れ込んでいる絵となっていますが、その大静脈のあたりには、洞房結節という心房を拍動させるための電気を流すスタート地点があります。
洞房結節が自分の心臓の右側上部にあることを覚えておけば、「房」という字から、心臓の上側が「心房」と覚えることができるでしょう。
さらに、右心室と左心室の間にある太い筋肉の一番上あたりには、房室結節というものもあります。
「房室」という言葉から、「房」→「室」の順で上から心房→心室とおぼえておく方法もあります。
そして、心臓の構造については、「医龍」(マンガ)を読むと覚えやすいかもしれません。
時間があればですけども。
構造状の特徴(筋肉)
心室の筋肉を見てみましょう。
右心室や左心室は血液を送り出すために、分厚い筋肉で覆われています。
さらに、左心室のほうが全身に送り出すという仕事のため、より分厚い筋肉でできています。
余談ですが、心不全の場合は心機能が落ちてしまうため、心臓が頑張ろうとして、心室の筋肉をより分厚くしようとするリモデリングがおきます。
これを起こさないようにするために、薬を使って治療をしていきます。
構造状の特徴(弁)
心臓には4つの弁があります。
1つ目は右心房から右心室への通路で、三尖弁は3つの弁からできていて、それぞれ前尖、中隔尖、後尖と名前がついています。
2つ目は右心室から肺動脈に移る通路で、肺動脈弁と呼ばれており、3つの弁からできています。
それぞれ前半月弁、右半月弁、左半月弁と名前がついています。
3つ目は、左心房から左心室に移動する通路で、僧帽弁と呼ばれており、この弁だけが2つの弁でできています。こちらは前尖、後尖と呼ばれます。
最後は、左心室から大動脈に移動する場所で、大動脈弁があります。
左半月弁、右半月弁、後半月弁の3つから成り立っています。
弁の数が違ったり、名前が同じだったりと覚えにくいところなので、注意です。
肺循環
肺循環を心臓の構造と絡めて、再確認してみましょう。
いままでは心臓から肺に血液が送られて・・・という話をしていました。
心臓の構造を考えてみると、「肺循環は右心室から肺に静脈血を送り、肺で多くの酸素を含む鮮紅色の動脈血になり、左心房に戻ってくる」という記載になります。
右心室からでて、左心房に戻ってくることや、酸素濃度の変化、血管ごとの血液の色について再確認しましょう。
体循環
体循環は、左心室から全身へ動脈血を送り出し、末梢で酸素の少ない暗赤色の静脈血になって右心房に戻ります。
左心室からでて、右心房に戻ってくることや、酸素濃度の変化、血管ごとの血液の色について再確認が必要です。
体循環はなんとなくイメージができていると思うので、覚えやすいと思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事は「心臓」と題したものでした。
心臓の構造を中心に解説をいたしました。
簡易的でよいので、図を書いて名称を書き入れることができるようになるとよいですね。
肺循環や体循環などはどことどこがつながっているのかという点で混乱をきたしやすいので注意です。
ぜひ繰り返しご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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