(3-1)植生(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「免疫と健康」について、解説しました。

免疫がいろんな疾患に関わっていたり、疾患から守ってくれたりしていることが理解できましたでしょうか。

基本的な、免疫の働きを確認したあとに、免疫と健康面について見てみるとよいでしょう。

さて、この章からは、生態系に関連した内容になっていきます。

最初は植生についてです。

まずは、基本的な言葉とその意味について見ていきましょう。

身近な生態系がどこに当てはまるのかを考えてみてもいいかもしれません。

それではご覧ください。

植生の分類

植生とは、ある地域に生育している植物の集まりのことです。

分類方法は、外観上の様相です。

外観上の様相のことを相観といいます。

相観を決定づける種は、占有している面積が最も大きい種となります。

そのような種を有占種といいます。

それでは相観の種類を、例を上げて見ていきましょう。

荒原

荒原とは、植物の生育が厳しい気温や降水量の地域を指します。

乾荒原(砂漠)、寒荒原(ツンドラ)、岩質荒原、転移荒原、海岸荒原(砂丘)、硫気荒原があります。

草本や低木がまばらに生育していることが多いです。

乾荒原では、年間の降水量が200ml以下のため、乾燥していえるので、乾燥に強くなるような特徴をもつ植物がほとんどを占めます。

つまり、茎や葉が肥厚して水分を蓄えることができるサボテンのような多肉植物が有占種となっています。

また、ツンドラにも植物はおり、ワタスゲなどが生えます。

砂丘では、海水が近くにあることから塩分の影響があります。

畑では塩害があると植物が育ちませんが、塩分に強い植物もいます。

代表例としてはハマヒルガオです。

このようにして、それぞれの環境に強い植物が生き残り、有占種となっていきます。

草原

草原とは、乾燥気味の大陸内陸部に存在することが多い場所で、主に草本から構成されています。

>>国立環境研究所(草原と草原生態系)

湿地草原、サバンナ、ステップなどがあります。

ステップは正確には東アジアの温帯草原のことを指します。

年間降水量のイメージは200~1000ml程度です。

また、北アメリカにある温帯草原はプレーリーですし、南アメリカではパンパと呼ばれています。

サバンナはサバナとも言われます。

年間降水量のイメージは200~600ml以下で、夏に雨季があり、その他の季節は乾季となります。

サバンナにも地域により名称が異なる場合があり、リャナやカンポ、グランチャコといった名称があります。

森林

森林とは、高い樹木が密に育成できるだけの十分な降水量がある地域のことです。

水分だけでなく、気温によっても森林を形成することができなくなるラインが存在する。

森林限界とよばれる高木が生育できない限界線のことです。

さらに緯度によっても森林限界に影響がでます。

高緯度では、1000m程度でも森林限界をむかえる事があるようです。

生活形

生活形とは、適応の結果によって決まった生育する環境に適した植物の生活様式と形態のことです。

一年生草木、多年生草木、木本植物があります。

一年生草木は、種子が発芽してから1年以内に開花・結実して枯死する草本植物です。

生育不適な時期を種子として過ごしてやり過ごし生き残ります。

多年生草木は、地上部が枯死しても地下部が栄養を蓄えることで、2年目以降も生存していく草本植物です。

木本植物とは、茎や音が発達した樹木です。

茎や枝、根は越冬し、長期間生存することが可能です。

分類方法もいくつかあり、例えば葉の形態からの分類であれば、広葉樹や針葉樹といった分類になり、冬や乾季に葉を落とすかどうかの分類であれば、常緑性や落葉性といった分類になります。

デンマークの植物学者であるラウンケルさんが分類した生活形は、ラウンケルの生活形として知られています。

森林の階層構造

森林では、高さや光の要求度の異なる植物が、林冠から林床に向けて垂直方向に階層構造を発達させています。

針葉樹林ではあまり階層構造が発達しませんが、熱帯多雨林や照葉樹林ではよく発達します。

しかし、階層構造のある森林では、光の減衰がおきるため、高さによって生育できる植物が決まってしまいます。

光のほとんどが高木層に吸収されてしまうため、林床では林冠の数%以下の相対照度になると言われています。

そのため、低木層や草本層では弱い光でも生育できる植物が生育することになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「植生」と題したものでした。

植生には大きく3種類の分類がありました。

降水量や気温などの条件によって植物が生育できるかどうかがポイントでした。

また、植物の環境に適した生活様式や形態があり、植生に合わせて適応してきたことがわかります。

植生のうちの森林では、高木から草本までは同時に存在していますが、高さにより相対照度が異なるため、生育できる環境に合わせた植物が生育していました。

言葉の定義が中心でしたが、これから学んでいく生態系の基礎となると思います。

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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