こんにちは。アラフォーパパです。
前回は、「原核細胞の構造」について解説しました。
真核生物と原核生物の共通点として細胞膜やリボソームがありましたね。
知っている生物でも真核生物だったり、原核生物だったりするのは興味深いですね。
さて、今回は単細胞生物と多細胞生物について解説します。
真核生物や原核生物といった分類方法とは異なり、今回は生物を構成している細胞数が1つなのか多数なのかで分けてみましょう。
細胞の数が違うだけでなく、生命を維持する方法も異なりますので、その点についても見ていきたいと思います。
それではご覧ください。
単細胞生物
単細胞生物生物とは、1つの細胞のみで成立している生物のことです。
生きるために必要な構造が1つの細胞に全て備わっています。
原核生物と原生生物に多く、菌類の一部にも存在しています。
38億年前に生命が誕生してから10億年前に多細胞生物が現れるまでは、単細胞生物のみでした。
20億年前に真核生物が出現したときももちろん単細胞生物でした。
やがて増殖した真核生物がくっつくようになり、多細胞生物が発生したと考えられています。
代表的な生物種
初めに、原生生物に分類される単細胞生物として、アメーバやゾウリムシ、ツリガネムシ、ラッパムシがあります。
次に、ケイソウやミカヅキモ、ツヅミモ、イカダモ、クンショウモ、ボルボックスといった緑色をした藻類です。
最後に、ミドリムシです。
ミドリムシは植物と動物の両方の特徴があります。
葉緑体(クロロフィル)を持っていますが、細胞壁はありません。
単細胞生物の特徴
単細胞生物には、生物種それぞれにおいて身体のつくりが異なります。
最初はゾウリムシの核ですが、核が大核と小核に分かれています。
大核には、通常の活動で使用するDNAが入っており、小核には生殖で使用するDNAが入っています。
次に収縮胞と呼ばれる、水の排泄に関係する構造があります。
細胞内に入り込む水で、細胞が破裂しないように水分量を調節する役割を持ちます。
また、食胞と呼ばれる、細胞内消化に関係する構造もあります。
細胞外から取り入れた物質を、細胞内の環境に合うように消化します。
消化には食胞内に含まれる加水分解酵素などが活躍します。
さらに、細胞口という単細胞生物の口と考えることができる構造があります。
細胞外から物質を細胞内に取り込むときに使用されています。
最後に眼点です。
葉緑体をもつ生物に存在しており、光の方向を感知する働きがあります。
そのため、光に反応して移動できるようになっていると考えられます。
多細胞生物
多細胞生物とは、複数の細胞で構成されている生物のことです。
形や働きが同じ細胞が集まっている組織を作っており、それが何種類か集まって特定の働きを持つ器官を作っています。
例えば、ヒトの鼻の細胞には嗅覚に関わるものがありますが、舌の細胞は味覚に関わるものがあるように、一つ一つの細胞に明確に異なる役割があります。
また、多細胞生物の細胞は単独では生きていけません。
それぞれが異なる役割を持つために特化しているが故の特徴ですね。
さらに、多細胞生物が巨大化していったタイミングが6億年前と言われています。
これは7億年前に突入した氷河期が終わり、地球が温暖化してきたからと言われています。
この頃に繁栄した生物に、エディアカラ生物群というものがあります。
体が柔らかく、扁平な形態が特徴のエディアカラ生物群のうち、当時最大だったのがディキンソニアと言われています。
流石に生きていませんので、地層から発見されたものになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
単細胞生物と多細胞生物の違いがわかりましたか?
もちろん細胞の数が違いますが、一つの細胞で生きるのに必要な活動をまかなえる単細胞生物と様々な細胞で助け合う多細胞生物。
細胞を増やすことで体を大きくすることができる多細胞生物。
さらに単細胞生物については詳しく聞かれることになると思います。
単細胞生物の細胞内にある構造について、名称と働きをセットで覚えられると良いでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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