【保存版】線と角に関連した図形の法則

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高校受験範囲

こんにちは。アラフォーパパです。

今回は、線と角について、まとめていきたいと思います。

分からないことがあるときは、それよりも基礎の部分で理解できないことがある場合がほとんどです。

基礎の部分から確認していきましょう。

それではご覧ください!

覚える時の考え方

突然ですが、RPGゲームをしている時に、無意識にしていることがあります。

それは、敵がでる条件を覚えていることです。

××平原に行けば、○○がでる。でも滅多にでないから何回も戦う必要がある

△△を持っていると、□□が出現する。

これは、算数や数学でも当てはまるのです。

算数や数学では、定義や性質や公式がありますが、出現する条件があるのです。

問題を解くときに、この性質や公式が使えれば答えが出るのになぁと思ったことがあると思います。

そんなときは、その公式が使える条件出現条件)を思い出してみて下さい。

きっと使える場所にたどり着けると思います。

線の定義

直線

定義:2点を通り、端が永遠に来ずに続いている真っ直ぐな線

直線の解説図

直線ABと記載されている場合、

図の両端が永遠に伸びていくと考えて下さい。

他に平行でない直線があれば、必ずどこかで交点が生じます。

線分

定義:2点の間を結ぶ線

線分の解説図

線分ABと記載されている場合は、

点Aおよび点Bで線が終了していることを示しています。

線分ABを跨ぐように直線や半直線、線分が通れば、交点が生じます。

半直線

定義:2点のうち片方点から出発し、もう片方の点を超えて永遠に伸びていく真っ直ぐな線

半直線の解説図

半直線ABと記載されている場合は、

点B側が永遠に伸びていくことを示します。

半直線ABを跨ぐように直線や半直線、線分が通れば、交点が生じます。

定義:図形上の頂点同士を結ぶ線分

出現条件1:2点間を結ぶ線【=線分の定義】

出現条件2:図形上の線である場合

辺や対辺、斜辺の解説図

辺XY、辺XZ、辺YZのように記載されます。

辺YX、辺ZX、辺ZYと記載されていても間違いではありません。

三角形の時、内角に向かい合う辺を対辺と呼びます。

∠YXZ=90°の時、対辺XYを斜辺と呼びます

三角形の対辺の出現条件1:2点間を結ぶ線【=線分の定義】【=辺の出現条件1】

三角形の対辺の出現条件2:図形上の線である場合【=辺の出現条件2】

三角形の対辺の出現条件3:内角に向かい合う辺

∠XZYの対辺は辺XY、∠XYZの対辺は辺XZ、∠YXZの対辺は辺YZです。

直角三角形の対辺の出現条件1:2点間を結ぶ線【=三角形の対辺の出現条件1】

直角三角形の対辺の出現条件2:図形上の線である場合【=三角形の対辺の出現条件2】

直角三角形の対辺の出現条件3:内角に向かい合う辺【=三角形の対辺の出現条件3】

直角三角形の対辺の出現条件4:三角形の内角の1つが90°である場合

∠YXZ=90°のとき、辺XYは∠YXZの対辺であり、特別に斜辺と呼びます。

平行

概念:同じ平面上の2つの線がいくら延長しても交わらないこと

平行の解説図

図は2直線が交わらないことを表している

線分や半直線の場合であっても、直線のように伸ばしたと仮定して場合に、交わらなければ平行と言えます

ただし、これは証明ができないため、他の方法で平行を証明する必要があります。

交点

定義:2つの線が交わってできる点(1つの線ともう1つの線の端が重なって出来た点を含む)を交点という

出現条件1:2つの線がある。

出現条件2:条件1の線が平行ではない。

出現条件3:条件1の線が交わっている。

交点の解説図
交点の解説図

点Xや点Yを、それぞれ交点X、交点Yと呼びます。

出現条件2だけでは、交わっていることにならないので注意が必要です。

2つの直線であれば、平行なら必ず交わるが、半直線や線分では、交わるとは限らないためです。

さらに、出現条件が加わると、2つの線は直交すると呼ばれます。

直交の出現条件1:2つの線がある。【=交点の出現条件1】

直交の出現条件2:条件1の線が平行ではない。【=交点の出現条件2】

直交の出現条件3:条件1の線が交わっている。【=交点の出現条件3】

直交の出現条件4:条件1の線が交わった時に出来る角度が90°である。

角の定義

定義:1つの頂点から出ている2つの辺がつくる形を角という

出現条件:2つの線があり、交わっている場合(交点がある場合)

角の解説図

2つの線:線分ABと線分AC

点Aで2つの線分が交わっています。(出現条件

∠Aもしくは∠BACと書く

角度がわかっている場合は∠A=aのように書きます。

暗黙の了解1:∠Aと記載したときは、基本的には図形の内側や証明で使用される角を指します。

暗黙の了解2:反対側の角を使用する場合もあるため、明確に指定出来ない場合には、∠Aという記載方法は使用してはいけません。

角の解説図

∠BAD=∠BAC+∠CADの時、
∠Aと記載したとすると
∠BADを指すと判断されることもありますが
見分けがつかないのでバツとなる可能性が高いです。

∠BAD、∠BAC、∠CADのように、誰が見ても同じ解釈となるように書くことが推奨されます。

∠BADのように、点Aの角を示す際は、線分BAと線分ADの交点であることを示すために、記載する順番が決まっています。

暗黙の了解3:交点を真ん中に書く(交点Aの角度の場合は、例えば∠BAD)

暗黙の了解4:特に条件がなければ、∠BADまたは∠DABと記載して問題ない

暗黙の了解5:合同や相似のような図形が関わる証明の時は、もう片方の図形と順番を揃える必要がある。

暗黙の了解の出現条件:合同や相似のような図形が関わる証明の時

角の解説図

左の図では、

頂点Bと頂点Y、頂点Aと頂点X、頂点Dと頂点Z、点Cと点Hが対応しています。

この場合は∠BAD=∠YXZと書くか、∠DAB=∠ZXYと記載します。

このように対応する点を同じ順番で書くことが求められています。

鋭角と鈍角

鋭角

定義:0°より大きく、90°より小さい角度をもつ角のこと

出現条件1:2つの線があり、交わっている場合(交点がある場合)【=角の出現条件】

出現条件2:条件1で出来た角度のうち、90°より小さい角度の場合

鋭角の解説図

∠BADや∠DACが鋭角と呼ばれます。

今回は分かりやすく∠BAC=90°としてあります。

例えば、線分BAと線分DAが交わってできる(出現条件1)∠BADは、∠BAC=90°よりも小さい(出現条件2)と分かるので、∠BADは鋭角です。

「∠BADが∠BACより小さい」を証明する必要が有る場合は、∠BAD+∠DAC=∠BAC=90°を使用すれば良いです。

ほとんどの場合、問題文に記載されていると思われます(今回は問題文を省略している)。

鈍角

定義:90°より大きく、180°より小さい角度を持つ角のこと

出現条件1:2つの線があり、交わっている場合(交点がある場合)【=角の出現条件】

出現条件2:条件1で出来た角度のうち、90°より大きく、180°より小さい角度の場合

鈍角の解説図

∠DACが鈍角と呼ばれます。

∠BAC=90°としてあるので、わかりやすいと思います。

線分DAと線分CAが交わってできる(出現条件1)∠DACは、∠BAC=90°よりも大きい(出現条件2)と分かるので、∠DACは鈍角です。

直角と平角

鋭角と鈍角に含まれなかった90°と180°を特別な名前を付けて呼んでいます。

それが、直角と平角です。

直角

定義:90°の角度を持つ角のこと

出現条件1:2つの線があり、交わっている場合(交点がある場合)【=角の出現条件】

出現条件2:条件1で出来た角度のうち、角度が90°の場合

直角の解説図

∠BACが直角です。

今回は図が直角三角形ですので、わかりやすいです。

問題文に「直角三角形BACについて」と書かれていた場合は、出現条件1と2を共に満たしていることになります。

平角

定義:180°の角度を持つ角のこと

出現条件1:2つの線があり、交わっている場合(交点がある場合)【=角の出現条件】

出現条件2:条件1で出来た角度のうち、角度が180°の場合

平角の解説図

∠BACが平角です。

線分BCのことであると考えて下さい。

通常は角とは記載されませんが、角の角度を答える問題や図形の証明の際は180°であることが利用されます

線分BAと線分ACの交点A(出現条件1)があり、点Aが線分BC上にあるため、∠BAC=180°(出現条件2)であることがわかります。

垂直の定義

定義:2つの線を直線に変えた時に交わってできる角が直角(90°)のとき、この2つの線は垂直であるという

出現条件1:2つの線がある。【=交点の出現条件1】

出現条件2:条件1の線が平行ではない。【=交点の出現条件2】

出現条件3:条件1の線を直線に変更した時に交点に出来る角度が90°である。

垂直の解説図
垂直の解説図
垂直の解説図

3種類の図はすべて、垂直な2つの線と表現することができます。

出現条件3に「線を直線に変更した時」という記載があるのは、一番右側の図も垂直であるためです。

線が直線であれば、交わった時に90°になるので、垂直と言えることがわかります。

平行を改めて定義する

垂直を利用

定義:1つの直線に垂直な2つの直線は平行である

平行の定義の図

90°が2つあることが特徴です。

三角形の内角の和は180°なので、線Aと線Bが交わると仮定すると、交点にできる角度が0°になるため、矛盾してしまいます。

これは線Aと線Bが交わるという仮定が間違っているので、線Aと線Bは交わらないという結論になります。

同位角を利用

定義:1つの直線に対して同位角が等しい2つの直線は平行である

平行の定義の図

同位角の角度に規定が無いことが特徴です。

線Aとの交点にある同位角の補角と線Bとの交点にある同位角を足すと180°になります。

そのため、垂直の時と同様に線Aと線Bが交わると仮定すると矛盾が生じます。

そのため、線Aと線Bは平行で、交わらないという結論に達します。

傾きを利用(座標必要)

定義:傾きが等しい2つの直線は平行である

平行の定義の図

平面座標上の傾きaの2直線は、平行になります。

証明する一つの方法としては、縦縞の部分の三角形の相似を証明したあとに、錯角が等しいことを記載する方法があります。

2直線の距離を利用(座標または図形が必要)

定義:等距離である2つの直線は平行である

平行の定義の図

2直線の距離とは、2直線に対して垂直な線分の距離のことです。

2箇所以上で距離を計算したときに、どれも同じ距離であれば、近づいたり離れたりすることがありませんので、交わることはないと確定出来るため、2直線が平行と言えます。

図ではh=h’となるときです。

直線と角の関係

対頂角

定義:2つの線が交わる時、向かい合う1組の角のこと

出現条件1:2つの線がある。【=交点の出現条件1】

出現条件2:条件1の線が平行ではない。【=交点の出現条件2】

出現条件3:条件1の線が交わっている。【=交点の出現条件3】

出現条件4:片方の線の先端が交点上で終わっていないこと。

対頂角の図

性質:対頂角は等しい

出現条件を見て下さい。

交点の出現条件をそのまま含んでいます。

つまり、交点ができれば、ほとんどの場合は対頂角があるはずです。

ただし、線が交点よりも先に伸びていないと対頂角が出来ないため、その点に注意をしてください。

証明は、平角を利用すると出来ると思います。

同位角

異なる2直線の同位角

定義:異なる2本の線に1本の線が交わる時の交点の位置にできる角のうち、同じ位置にできる角のこと

出現条件1:3本の線があり、少なくとも1本は平行ではない。

出現条件2:1本の線に対して、残りの2本の線が交わる交点がある。

同位角の図

1本の線を基準として固定して考えることが大事です。

図では、縦の線を固定して考えるとわかりやすいと思います。

縦の線と交わる線で出来る角のうち、交わる線の上側の角同士を同位角といいます。

平行な2直線の同位角

定義:異なる2本の平行な線に1本の線が交わる時の交点の位置にできる角のうち、同じ位置にできる角のことで、角度が等しい

出現条件1:3本の線があり、少なくとも1本は平行ではない。

出現条件2:1本の線に対して、残りの2本の線が交わる交点がある。

出現条件3:1本の線に対して交わっている残りの2本の線が平行である。

平行線の同位角の図

性質:平行線の同位角は等しい

これを証明するには、1本線を追加して、三角形の内角の和が180°というのを使うと出来ます。

錯角

異なる2直線の錯角

定義:異なる2本の線に1本の線が交わる時の交点の位置にできる角のうち、同位角の補角のこと

出現条件1:3本の線があり、少なくとも1本は平行ではない。【=同位角の出現条件1】

出現条件2:1本の線に対して、残りの2本の線が交わる交点がある。【=同位角の出現条件2】

錯角の図

出現条件は同位角の時と全く同じです。

同位角があるところに錯角ありです。

平行な2直線の錯角

定義:異なる2本の平行な線に1本の線が交わる時の交点の位置にできる角のうち、同位角の補角のことで、角度が等しい

出現条件1:3本の線があり、少なくとも1本は平行ではない。【=同位角の出現条件1】

出現条件2:1本の線に対して、残りの2本の線が交わる交点がある。【=同位角の出現条件2】

出現条件3:1本の線に対して交わっている残りの2本の線が平行である。【=平行な2直線の同位角の出現条件3】

平行線の錯角の図

性質:平行線の錯角は等しい

平行な2直線の同位角の出現条件と全く一緒です。

平行線の同位角は等しいこと、対頂角は等しいことを利用すれば証明することが出来ます。

いくつか証明していきたいと思います。→ 証明No.1

おわりに

いかがでしたでしょうか。

定義や性質、公式のような目に留まる部分だけでなく、どういう条件の時に出てくるのかを知っていただきたいと思い書いてみました。

自分で問題を解く時や誰かに説明する時など、助けになるときが来ればと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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