こんにちは。アラフォーパパです。
前回は、「バイオーム1」について、解説しました。
気温と降水量によって、様々なバイオームが形成されていました。
世界のいろいろなところに特徴的な地域がありました。
今回は、日本の中で見られるバイオームについてです。
北は北海道から、南は沖縄まで、縦に長い日本は、一つの国の中だけでも様々なバイオームを見つけることが可能です。
細かく見ていきましょう。
それではご覧ください。
日本のバイオームの特徴
日本では、どこの地域であっても森林が成立するのに足る降水量があるのが特徴的です。
国土交通省のデータでは年間1718mmと記載されています。
これは世界平均の2倍程度あるようです。
そのため、日本では、針葉樹林から亜熱帯多雨林の間のバイオームをみることができます。
つまり、年平均気温のみで成立するバイオームが決定されることになります。
それでは、日本各地のバイオームをチェックしていきましょう。
亜熱帯
沖縄~九州南端といった地域です。
小笠原諸島なども同様です。
下図の亜熱帯多雨林の部分に該当します。
気象庁のデータによれば、沖縄本島は降水量が2000mm前後、年平均気温が23℃前後ですので、下図でも亜熱帯多雨林が成立する環境であることがわかります。
有名な植物にガジュマルがあると思いますが、沖縄では実際に生えているようで、沖縄県の公式ホームページにも載っています。
暖温帯
九州や四国から関東平野あたりまでが該当します。
東京管区気象台のデータでは、静岡県の年平均気温が17℃程度で、年間降水量は2200~2400mmといったところです。
これは、照葉樹林が成立する条件に当てはまることがわかります。
静岡県富士市では、クスノキが市民の木として制定されています。
クスノキの生育条件にとてもあっている環境ということがわかりますね。
冷温帯
本州の東北部から北海道南西部にかけて当てはまる地域です。
例えば、青森ですが、青森市のホームページにあるデータでは、年平均気温が11℃程度、年間降水量が1700mm(令和4年度)程度です。
「ブナ林とミズナラ林の分布域の気候条件による分類」という論文からもわかるように、冷温帯においてブナやミズナラが生育しています。
また、ブナ林が日本海側に多く、ミズナラ林が太平洋側に多いという報告もあるため、冷温帯の中でも細かな気候の違いが影響している可能性もあるようです。
亜寒帯
北海道東北部や本州中部および東北部の亜高山帯が該当します。
札幌管区気象台のデータでは、網走の年平均気温が6~9℃程度で、年間降水量が700~1000mm程度です。
エゾマツやトドマツが植物の代表例として挙げられます。
蝦夷松(エゾマツ)と書くため、北海道(=蝦夷)のような気候で生育していえる植物であると把握しやすいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事は「バイオーム2」と題したものでした。
日本には様々な気候があるため、それに合わせたバイオームが形成されていました。
亜熱帯から亜寒帯まで、幅広い気候であることとともに、そこに生育する植物を一緒に覚えられると良いと思います。
日本各地の年間降水量や平均気温にも興味を示してもらえればと思います。
ぜひ繰り返しご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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