(2-8)肝臓の構造(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「酸素の運搬」について、解説をいたしました。

赤血球に含まれているヘモグロビンの特徴と働きについて学ぶことができました。

酸素を末梢組織に届けるために必要な機能がたくさん揃っており、奇跡的なタンパク質だなと感じました。

また、二酸化炭素を体外に排出する工程についても学べたと思います。

ここからは臓器について学びたいと思います。

最初は肝臓です。

臓器の特徴や含まれている細胞の特徴を学んでいきましょう。

それではご覧ください。

肝臓の構造

肝臓は体内で最大の臓器であり、ヒトの場合は体重の50分の1程度の重さです。

肝臓
看護Roo! 肝臓の仕組み

肝小葉という小さな細胞の塊を一つの形として、それが肝臓全体で50万個くらい存在していると言われています。

肝小葉自体は、50万個くらいの細胞から構成される塊です。

肝小葉
看護Roo! 肝臓の仕組み

血液は、肝動脈や肝門脈から肝臓に供給されています。

肝小葉のなかでは、類洞と呼ばれる太い毛細血管があり、そこで肝動脈と肝門脈から流れてくる血液は類洞で合流して、静脈へ向かいます。

肝動脈と肝門脈では、肝門脈のほうが肝臓に供給している血液量が3~4倍と多くなっています。

肝小葉の中心には中心静脈が流れていて、それらはすべて肝静脈につながって肝臓の外へと導かれていきます。

また、胆管という名の管が、肝臓からでており、途中に胆のうがあり、十二指腸へと続いています。

肝細胞で作られた胆汁は、胆細管を通り、胆管にでて、最終的に胆のうからの管と合流して総胆管を流れます。

胆汁は、脂肪の乳化を助ける働きがあるので、食事の消化にとても重要です。

肝臓周辺の血管

さきほども書きましたが、肝臓に向かって血液を運び込む血管は2本あります。

肝動脈と肝門脈です。

肝門脈のほうが血流量が3~4倍多いです。

肝動脈は大動脈から分岐してきているため、動脈血が流れています。

しかし、肝門脈は消化管(小腸など)から出てきた静脈血が流れています。

血液を肝臓の外へと導く血管は肝静脈の1本だけです。

他の臓器と異なり、血液を流入する血管が多いので注意しましょう。

胆管

肝臓で生成した胆汁(胆液)を胆のうへ運び、さらに十二指腸へと運ぶ管のことを胆管といいます。

胆汁は幹細胞で生成されます。

胆管自体は、胆細管→胆管→総胆管と名前が途中で変わってきます。

門脈を流れる血流

肝門脈を流れる血液が消化管を通ったあとの静脈血ということは学びました。

消化管を通ったあとですので、酸素濃度は低下しており、二酸化炭素濃度が上昇していることがわかると思います。

それ以外にも消化管を通過した際に増えるものがあります。

グルコースやアミノ酸のような栄養です。

栄養は小腸で吸収されるものが多く、吸収後は小腸を通過する血流にのせて全身へと運ばれていきます。

食後の肝門脈を流れている血液がもっとも栄養分が高い状態です。

脂肪の乳化

胆汁が十二指腸に分泌された際に、脂肪の乳化を助けるはたらきがあることは学びました。

中性脂肪が吸収されるまでの全体の流れを確認してみましょう。

体内に入ってきた中性脂肪が胆汁と混ざり乳化されたあと、膵臓からでるリパーゼ(消化酵素)によって、モノグリセリド、脂肪酸、グリセロールに分解されるという流れとなります。

そして、このあと小腸から吸収されることになるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「肝臓の構造」と題したものでした。

肝臓が、肝小葉という単位でできており、それが50万個程度あつまって出来上がっていることを学びました。

また、肝小葉も幹細胞50万個が集まってできていることがわかりました。

肝臓に血液をいれる血管が2本、血液が出ていく血管が1本であることも特徴的でした。

さらに消化を手助けるための胆汁も幹細胞で作られるので、肝臓の仕事の多さには驚きですね。

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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