こんにちは。アラフォーパパです。
前回は、「心臓」について、解説をいたしました。
心臓の構造は覚えましたか?
心房や心室、右と左など中途半端に覚えると迷ってしまうところが多数あります。
再確認してくださいね。
今回は、心臓にある弁について深堀りしていきましょう。
前回の記事では、三尖弁や僧帽弁、肺動脈弁、大動脈弁について簡単に紹介しました。
しかし、その働きについては解説していませんでした。
そこで、今回は弁が行っている働きについて、詳しく見ていきましょう。
それではご覧ください。
弁の働き
今回は、左心室に付随する2つの弁を中心にその働きを見ていきたいと思います。
左心室に付随する2つの弁と聞いて名前が思い出せますか?
一つ目は左心房から左心室に血液が移動してくる経路にあり、僧帽弁と呼ばれます。
この弁はより抽象的に房室弁と呼ばれることもあります。
2つ目は左心室から大動脈へと血液が移動する経路にあり、大動脈弁と呼ばれています。
これらの弁の主要な役割は、血液の逆流を防ぐことです。
逆流を防ぐ機能はとても重要で、血液を全身に送るためにとても必要な機能です。
弁の働きが重要であることを理解するために、左心房や左心室の動きと、それに伴った血液の流れを見ていきましょう。
左心房、左心室、血液の動き
心臓がどのようにして、血液を全身に送っているのかを考えてみましょう。
「肺静脈からきた血液を左心房で受け入れ、左心室に送って、全身へ送り出す。」
この流れに左心房や左心室がどのように動いているのかを加えてみましょう。
まず、肺静脈からきた血液を左心房で受け入れます。
この際、左心房は全身へと血液を送り出したあとなので、左心室筋は弛緩しており、血液も少ないことから内圧が下がった状態です。
そのため、僧帽弁(左心房と左心室の間の弁)が開くと、血液は左心房から左心室内へと移動します。
(このとき、心房よりも心室の方が若干ですが、圧が高くなっています。)
僧帽弁がすぐに閉じますが、左心室容積は増加した状態となります。
左心室容積が増大した状態で、左心室筋が収縮することで、左心室内圧が高まり、大動脈弁が開放されます。
左心室から大動脈に血液が流出して、左心室容積は減少します。
そして、大動脈弁も閉じます。
このような左心室の動きが繰り返されて、次々に血液が全身に送られていくというわけです。
圧収縮曲線
心室内の圧が心室の収縮や弛緩によって変わることが図からわかったと思います。
今後は、その心室内の圧と心室容積の関係を図で示してみたいと思います。
僧帽弁開放というところをスタートでみるとわかりやすいかもしれません。
左心房に溜まった血液が、僧帽弁の開放によって左心室に流れ込みますので、左心室の容積が上昇しています。
左心室に十分に血液が流れ込むと、左心室の内圧が左心房よりも高くなりますので、僧帽弁が閉鎖します。
その後、左心室の筋肉の収縮により、左心室内圧が上昇し、大動脈弁を押し広げるため、大動脈弁が開放されます。
流れ出る血液が減ってくると大動脈弁の閉鎖が始まり、左心室の筋肉の収縮も収まるため、急激に内圧が低下します。
これが、この圧収縮曲線から読み取れる内容となります。
試験で狙われると思われる点
学校のテストやセンター試験など様々な試験があると思いますが、基本は混同しやすいところを狙ってくるとおもいます。
そのため、心臓の図から、どの血管が肺につながっていて、どの血管が全身につながっているかという点は大事です。
さらに、心臓の弁も4種類あることから、混同しやすく狙われやすいでしょう。
弁の働き(役割)だけでなく、いつどの弁がひらいて、いつどの弁が閉じるのかは重要です。
心房内圧や心室内圧の変動により、タイミングによってどちらの圧が高いのかが変わるので、狙われるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事は「弁の働き」と題したものでした。
心臓の4つの弁はもう覚えましたか?
弁の役割は、血液の逆流を防ぐことです。
逆流を防ぐことによって、肺や全身へと血液を送り出すことが可能となっています。
また、左心房や左心室については、どのタイミングで弁が開くのか、心房と心室の圧がどのタイミングでどちらが高くなるのかといった点をしっかりと覚えておいたほうが良いでしょう。
ぜひ繰り返しご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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