(2-25)生体防御(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「体温調節」について、解説しました。

ヒトや鳥類は寒冷時や温暖時にも一定の体温を維持する恒温動物でした。

体温の維持には、外界の温度を感知することが重要で、皮膚や視床下部で感知します。

視床下部からはホルモンや神経刺激によって臓器へと指示が伝わり、放熱や発熱の量を調節することを学びました。

今回からは話がかわり、体を守るための機構を学んでいきたいと思います。

まずは生体防御がどのようにして行われているかを確認していきましょう。

それではご覧ください。

生体防御とは

ヒトの体内では、「自己」と「非自己」を区別する仕組みが有ります。

「自己」とは自分自身の細胞のことです。

「非自己」とは自分以外の異物を指します。

たとえば、細菌やウイルスのような病原体は「非自己」です。

この「非自己」が体内に侵入しないよう防いだり、侵入したものを排除したりする仕組みが生体防御です。

生体防御には、物理的・化学的防御と免疫があります。

物理的・化学的防御の働きは、病原体の体内への侵入を防ぐことです。

その名の通り、物理的に通れなくしたり、化学反応で対象を変性させたりします。

免疫は、大きく2つに分類されます。

自然免疫と適応免疫(獲得免疫)です。

物理的・化学的防御を突破してきた病原体に対し、白血球が対応することを自然免疫と呼びます。

白血球には、種類によっては食作用をもっており、非特異的に病原体を取り除きます。

自然免疫によって倒された病原体は抗原提示によってリンパ球に渡され、その異物に特異的な対応を行います。

この特異的な対応を適応免疫と呼んでいます。

それでは、白血球の種類をみていきましょう。

白血球の種類

白血球は多くの種類が存在しますが、すべて骨髄の造血幹細胞から作られます。

分化については諸説あり、未だ確定していませんが、有名なところとしては古典的造血モデルがある。

他にも種類があるため、知りたい方は呼んでみるとよいでしょう。

>>造血幹細胞からの分化について

さて、造血幹細胞からの分化については、細かいところは高校の範囲ではないと思いますので、知りたいヒトだけにして、白血球の種類を紹介していきます。

・好中球・・・病原体などが侵入した組織で食作用を示す食細胞で、食細胞の中でも一番数がおおい種類。

・マクロファージ・・・食作用をもつ食細胞で、毛細血管の拡張を行うことができ、食細胞の集合を促してくれます。血液中では単球と呼ばれますが、組織に移動したときに単球からマクロファージに分化します。

・樹状細胞・・・食作用があり、取り込んだ病原体の情報を他の細胞に伝えます。この働きにより適応免疫が開始されます。

・ナチュラルキラー細胞・・・病原体に感染した細胞やがん細胞を攻撃して排除します。食作用はありません。

・T細胞・・・樹状細胞からの情報を受け取ることで活性化されます。T細胞の行動を制御するヘルパーT細胞と病原体に攻撃を行うキラーT細胞などいくつかの種類に分類できます。胸腺(Thymus)で分化・成熟するためT細胞と呼ばれます。

・B細胞・・・病原体の情報をもとにして、抗体を作成してくれる細胞です。形質細胞(抗体産生細胞)に分化します。抗体は病原体などに結合して排除を促すタンパク質のことです。B細胞が成熟する場所は脾臓です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「生体防御」と題したものでした。

生体防御には、物理的・化学的防御、免疫による防御があることは理解できましたでしょうか。

皮膚などの防御機構ですべて防げればよいですが、それは難しいため、体内にも防御機構が備わっています。

免疫にも、自然免疫と適応免疫があります。

それぞれに関わる白血球の種類をしっかりと覚えておくことが必要です。

特に食作用の有無などは覚えにくいので、うまく分ける必要があるでしょう。

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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