(2-20)内分泌腺(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「神経系」について、解説しました。

脳や脊髄といった中枢神経系と延髄や脊髄などから出ている末梢神経系に大きく分かれました。

特に末梢神経系の交感神経と副交感神経は重要です。

しかし、作用が拮抗的であるがゆえに覚えにくいまたは間違いやすい傾向にあるため、注意が必要です。

さて、今回は内分秘腺の話に移ります。

ホルモンを分泌する腺ですね。

どのような特徴があるのかを解説していきたいと思います。

それではご覧ください。

分泌腺の種類

体は様々な物質を分泌しています。

汗や乳のように体の外側に分泌する場合やホルモンのように体の中で分泌する場合があります。

体の外側に分泌する腺のことを外分泌腺、内側に分泌する腺のことを内分秘腺と呼びます。

分泌する場所以外の違いでは、外分泌腺が排出管を持つのに対して、内分秘腺が排出管を持たないというものがあります。

今回の記事では、内分秘腺の特徴について特に解説していきたいと思います

ホルモンとは

内分秘腺から排出されるホルモンについて、どの程度ご存知ですか?

まず、ホルモンにはかなり多くの種類がありますが、それぞれのホルモンがもつ効果は異なっています。

そして、特定の組織・器官に対してだけはたらくことが多いです。

また、分泌される場所が一緒のホルモンもあれば、異なる場所から分泌されるものもあります。

ホルモンごとに特定の内分秘腺から分泌されるのです。

分泌される場所については次の記事になりますので、そちらを御覧ください。

分泌されたホルモンは体液(血液)中にはいって、血流にのって全身をめぐります。

>>製薬会社さんのホルモンについての説明

ホルモンの特徴

先ほど記載した通り、ホルモンは特定の組織・器官に対してだけ働きます。

なぜ、特定の組織・器官にだけ作用できるのでしょうか。

それは、受容体と呼ばれている情報を受け取る器官があるからです。

ホルモンが働く標的細胞または標的器官に、特定のホルモンとだけ結合できる受容体があり、そこで結合することで作用を示すというシステムになっています。

特定のホルモンとだけ結合できるという性質を「特異的」と表現します。

そのため、AというホルモンはBという受容体と特異的に結合すると書かれたりします。

ホルモンの成分の種類

ホルモンには、タンパク質に分類されるものと、ステロイド(複合脂質)に分類されるものがあります。

また、水に溶けやすい水溶性のホルモンと脂質に溶けやすい脂溶性のホルモンがあります。

大まかにはタンパク質に分類されるペプチドホルモンが水溶性で、ステロイドに分類されるホルモンは脂溶性を持っています。

そして、水溶性のホルモンは細胞膜を通過しにくいので、細胞膜上にある受容体に結合します。

脂溶性のホルモンは細胞膜(脂質二重膜)を通過できるので、細胞内にある受容体に結合して、作用を示します。

水溶性ホルモン

細胞膜を通過しにくいことは記載したとおりです。

細胞膜表面の受容体に結合して生体反応を起こします。

ホルモンが細胞表面の受容体に結合すると、細胞の内部に突き出している受容体の下部を経由して、細胞内で情報伝達が行われ、核内部にある遺伝子に作用したり、細胞内の酵素へ影響(主に活性化)を及ぼしたりします。

蛇足ではありますが、ホルモンの作用を抑えるための医薬品を作るときは、受容体への結合や細胞内での情報伝達を抑えることで効果を発揮しています。

脂溶性ホルモン

細胞膜は脂質二重層となっていますので、油に溶けやすい性質のある脂溶性ホルモンは膜の内部に入っていきやすい性質を持っているということです。

細胞膜を通過した後に作用を及ぼすことが多く、細胞内にある受容体や核内部の受容体に作用して効果を発揮します。

核内部に作用することが多いため、遺伝子発現の調節を行うことが多いのが特徴です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「内分秘腺」と題したものでした。

内分秘腺からはホルモンが分泌されます。

ホルモンはそれぞれが特定の組織・器官にだけ働くことが多く、特異的に対応した受容体に結合します。

また、タンパク質系のホルモンとステロイド系のホルモンがあることも重要で、それぞれ水溶性や脂溶性があるため、細胞のどこに作用するかが変わってきます。

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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