こんにちは。アラフォーパパです。
前回は、「グルコース」について、解説しました。
前回は、グルコースが腎臓の糸球体でろ過された後に、細尿管で再吸収されるという話でした。
そして、グルコースが多すぎると再吸収しきれずに、尿中に排泄されるということも学びました。
今回は、腎臓から離れて、神経系の話に移りたいと思います。
脳や脊髄といった中枢神経系や、体性神経系および自律神経系からなる末梢神経系についてみていきましょう。
それではご覧ください。
神経系
神経系は中枢神経系と末梢神経系に大別されます。
中枢神経系は脳と脊髄を指しています。
また、末梢神経液は体性神経系や自律神経系のことを指しています。
さらに細かくなり、体性神経系には感覚神経や運動神経、自律神経系には交感神経や副交感神経があります。
自律神経系はその名の通り、無意識下で体内環境の維持に働いています。
脳
ヒトの脳の図をまずは見てください。
この図には大脳(大脳皮質)、間脳、小脳、脳幹が描かれています。
脳幹には、中脳や延髄と呼ばれる部位もあります。
脊髄は脳幹の伸びた先にあります。
また、間脳には、視床と視床下部があります。
その下には、脳下垂体も存在します。
間脳の視床下部は、自律神経系の中枢として働き、体内環境の調節を行う重要な部位です。
さらに、延髄は呼吸や心拍の調節を行っていると言われています。
脊髄
脳幹から伸びている脊髄はからだの各部位と脳を連絡する通路のようなものです。
脊髄からは交感神経と副交感神経が伸びていて、末梢へと神経が繋がっています。
脊髄反射という、筋や皮膚などの感覚神経の興奮が大脳を経由せずに脊髄を経由し運動器が無意識に反応する反射がおきる場所です。
脊髄は長く、上から頸髄、胸髄、腰髄、仙髄と名前がついています。
自律神経系
図がないため、こちらのyoutubeを見てみるとよいでしょう。
このように自律神経系は体の様々な部分と繋がっています。
覚えておきたいのは、交感神経は脊髄だけから出ていること、副交感神経は中脳、延髄、脊髄から出ていることです。
また、副腎髄質や体表の立毛筋、皮膚の血管や汗腺には交感神経しか接続していないので注意が必要です。
副交感神経系で延髄から出ている神経は迷走神経と呼ばれていて、とても有名な神経です。
交感神経と副交感神経は拮抗的に働きます。
拮抗的というのは、互いに反対の作用を持つということです。
交感神経が興奮状態に導く事が多く、副交感神経は休息状態に導くことが多いです。
それぞれの神経が各部位に起こす働きを表で見てみましょう。
交感神経 | 副交感神経 | |
瞳孔 | 拡大 | 縮小 |
立毛筋 | 収縮 | - |
汗腺(発汗) | 促進 | - |
心拍 | 促進 | 抑制 |
気管支 | 拡張 | 収縮 |
胃腸の運動 | 抑制 | 促進 |
膀胱 | 抑制 | 促進 |
このように、反対の作用がおきていることがわかります。
常にどちらも働いていますが、どちらかの神経のほうが強く働き、外部の環境やそのヒトが置かれている状態で強く働く方が入れ替わることがあります。
たとえば、交感神経は闘争や逃走のときに強くなるとよく言われます。
瞳孔がひらき(拡大)し、心拍は強くなり、呼吸は速く、浅くなります。
また、消化吸収の働きは抑えて、その分のエネルギーを闘争または逃走のために使います。
学校の体育のときの持久走をしているときを想像してみると心当たりがあるかもしれませんね。
交感神経と副交感神経の働きを一緒に覚えようとすると、ほとんどの場合、情報が混ざってわからなくなります。どちらか片方(例えば交感神経のみ)を確実に覚えることを優先してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事は「神経系」と題したものでした。
中枢神経や末梢神経の違いはわかったでしょうか。
また、末梢神経のうちの自律神経系はよく聞かれる場所です。
交感神経と副交感神経の働きがほとんど反対であるため、テストで聞かれるとどちらの働きだったのかがわからなくなってしまうので、出しやすいのです。
ぜひ繰り返しご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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