(1-33)細胞周期2(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「細胞周期」について紹介しました。

細胞が分裂するまでの周期についてでしたね。

S期やM期、G期がありました。

それぞれの時期で分裂を行うためにどのようなことが起きているかを知ることが重要です。

さて、今回は2つのテーマを取り上げたいと思います。

1つ目は細胞分裂を行う時期について深堀りしていきたいと思います。

2つ目は細胞周期におけるDNA量の変化について取り上げてみたいと思います。

それではご覧ください。

体細胞分裂

細胞周期は間期と分裂期に分かれていました。

間期はG1期、S期、G2期でした。

分裂期はM期と呼ばれています。

今回は、分裂期について深堀りをしていきたいと思います。

細胞質分裂の違い

M期(分裂期)のうち終期では、核膜が出現し、染色体が分散して、細胞質分裂が起きました。

動物細胞も植物細胞も、前期から後期まではほとんど同じ変化となります。

しかし、終期における細胞質分裂のときに違いが出現します。

動物細胞では、細胞の真ん中あたりで外側から内側にむけてくびれができていきます。

くびれが細くなっていって、2つの細胞に分裂することになります。

一方、植物細胞では、細胞の中で、赤道面に細胞板が生成します。

細胞板は、細胞の内側から外側へと伸びていきます。

伸び切った細胞板が細胞壁として利用されます。

>>国立大学法人 東京医科歯科大学ホームページより参考PDF

染色体の観察

染色体の観察をするときに、顕微鏡を利用すると思います。

しかし、顕微鏡で拡大するだけではしっかりと観察することはできません。

細胞分裂の途中で染色体の観察を行いやすいタイミングがありますので、そのタイミングとなっている細胞を探すことが重要です。

タイミングとしては、分裂期の中期がよいと言われています。

染色体が赤道面に並ぶためです。

染色体の数や形が確認しやすいと言われています。

DNA量の変化

細胞周期におけるDNAの量を確認していきましょう。

細胞周期のうちG1期はDNA合成準備期でした。

つまり、まだDNA合成は起きていません。

次のS期はDNA合成期と呼ばれています。

この時期にDNAはコピーされ、同じ染色体が2つずつできることになります。

S期の終わりには、G1期の2倍にDNAが増えていることになります。

G2期からM期は2倍のままですが、M期の終期に細胞質分裂が始まり、細胞が2つに分かれた段階で終期の終了とともに、それぞれの細胞中にあるDNAはもともとのG1期の量と同じになります。

細胞質分裂が終わったあとの細胞は娘細胞と呼ばれます。

もともとの分裂前の細胞は母細胞と呼ばれますので、覚えておくとよいでしょう。

娘細胞は母細胞と同じ遺伝情報を持つ細胞となります。

次に娘細胞が分裂をしようとする際には、母細胞と呼ばれることになります。

この名称は、分裂前の細胞を母細胞、分裂後の細胞を娘細胞と呼ぶという相対的な名称ですので、注意してください。

問題の作りやすい内容

細胞分裂の話題は、非常に問題を作りやすい箇所になります。

G1期から始まる間期と分裂期のM期が覚えにくいことから、どの時期が間期なのか分裂期なのかがわかりにくくなります。

さらにM期が4期に分かれることも更にわかりにくくしています。

こういった込み入った部分は問題にしやすく、正確に覚えることができているかどうかを問う時には利用しやすい内容になります。

また、DNA量が細胞周期によって異なることから、数字を絡めた問題を作成し易い箇所になっています。

次の記事では、細胞周期に関連した計算問題を取り扱っていきたいと思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「細胞周期2」と題したものでした。

分裂期にあたるM期は4つの期に分けられて説明されています。

この分裂期での細胞の振る舞いが動物細胞と植物細胞で異なっていることを解説しました。

終期における分裂の仕方-外側からくびれができるのか、細胞板が内側からできるのか-については問いやすい場所だと思います。

また、DNA量が細胞周期の中で変化することから、いつから増加するのか、どのタイミングで元に戻るのかという点を細胞周期の時期とセットで覚えることが重要でしょう。

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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