(近代日本史)商工業と時々農業

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こんにちは。

アラフォーパパです。

前回は「インフラの整備」という題名で記事を書きました。

流通や通信などのインフラストラクチャーの発展のために明治政府は力をかけていました。

鉄道は当初は運賃も非常に高く、一部の上層国民のためというイメージでしたが、次第に全国に広がっていき、民間の鉄道も盛んになっていきました。

開運では岩崎弥太郎の三菱紹介が、政府の郵便蒸気船会社も吸収し発達していきました。

当初は官庁や軍隊では通信が使われていましたが、電話サービスが開始されたのは1890年になってからで、電信は軍事的な意味合いのつよいものでした。

郵便制度は飛脚制度からの変更を行い、数年で東京~大阪間を結び、次第に国際間の連絡をすることができるようになるなど、素早い発展が見られました。

このようにして現在のインフラストラクチャーの基礎が作られていきました。

今回は、商工業や農業についておさらいしていきましょう。

それではご覧ください。

殖産興業

明治時代初期の産業政策のスローガンとして殖産興業というものがありました。

富国強兵とならぶ重要な国策です。

近代産業の急速な成長を求めて、産業の徹底的な保護・奨励策を取りました。

軍事工業および製糸業に特に力を入れました。

官営の軍事工業

殖産興業の重点として、軍事工業に力を注ぎました。

また、エネルギー政策として日本坑法を公布(1873年)して、鉱山や炭坑を官営と規定しました。

軍事の官営工業としては、東京砲兵工廠(とうきょうほうへいこうしょう)、大阪砲兵工廠、横須賀造船所、長崎造船所、兵庫造船所などがあります。

官営の製糸業

当時、製糸業は最大輸出産業でしたので、機械化のための保護育成を行いました。

群馬県に建設された官営の富岡製糸場では、フランスから機械設備を輸入し、フランス人技師を招いて、日本人女工に機械製糸の技術をな割らせました。

富岡製糸場は官営模範工場の一つとして、機械や技術が導入されていました。

官営の綿糸紡績業

日本の綿業は手工業の段階であり、紡績製品の輸入によって大きな打撃を受けていました。

そこで、政府は既存の綿業を支援するのではなく、官営の紡績所を開設し、堺や愛知・広島に新式機械をすえました。

さらに、東京に官営の千住制絨所を設けて軍服用のラシャを製造させて毛織物業の進行を図りました。

共進会・万国博覧会

産業の振興を目的として特定の産物や製品、家畜などを一堂に集めて展示し、その優劣を品評・審査する催しを共進会といい、現在でも畜産などで行われています。

>>大分県畜産共進会

明治初期には、内務省勧農・商務両局が国内産業奨励のために各種の共進会を開きました。

1879年に横浜で開かれた製茶共進会が最初で、その後は生糸・繭・織物などの共進会が開かれました。

また、1873年のウィーン万国博覧会以降は、毎回参加して西洋の近代産業移植に大いに効果を上げました。

工部省

殖産興業政策を推進するにあたって、1870年に工部省を設けました。

工業・鉱山業・鉄道・電信などの部門があり、西洋の近代的技術の導入に重要な役割を果たしました。

また、1878年には工部省のなかに設置された工部大学校で、外国人教師を招いて技術者養成に当たりました。

政商

政府から特権を与えられて金融・貿易・運輸などの分野で独占的な利益をあげた民間人(ただし、政治家とつながっていたり、政府に近い人達)が政商と呼ばれました。

政治家とつながっている者たちの例は、三井・小野組・島田組・岩崎(三菱)などが挙げられます。

政府に近い人達としては、渋沢栄一、五代友厚、古河市兵衛、藤田伝三郎などが挙げられます。

農業と牧畜業

1876年は札幌農学校を設け、1878年東京に駒場農学校を設けました。

近代的な農業の研究に当たらせました。

1877年には東京に三田育種場を設立して、内外種苗の試作・配布などを行いました。

さらに、福島県に安積(あさか)用水、愛知県に明治用水を建設するなどして、各地で開拓事業を進めました。

北海道の開発には開拓使をおいて、屯田兵制度を採用しました。

加えて、北海道ではアメリカ人のケプロンやクラークを招いて、アメリカ式の大農場制度の移植を図りました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は「商工業と時々農業」と題して、記事を作成しました。

基本的には、国力を上げるための政策の一部として、富国強兵のために殖産興業政策が唱えれました。

海外に対抗するためにも軍事工業を発展させて、軍事力を上げることが一番の目的でした。

また、輸出産業を発展させることが必要でしたので、富岡製糸場のような官営工場が作られ、海外の最新の機械が導入されました。

こうした流れのなかで、政府に近い民間人たちが独占的な利益を上げていきました。

一部の民間人にだけ恩恵があるような形は問題を含んでいるものの、国力増強という一番の目的は果たすことができたと考えられています。

ぜひ、繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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