(2-22)フィードバック調節(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「腺とホルモン」について、解説しました。

内分秘腺はたくさんあってなかなか覚えられそうになかったですね。

まずは、内分秘腺に司令をだす、視床下部や脳下垂体から覚えていけばよいのではないでしょうか。

その上で、それぞれのホルモンの作用を一つずつ覚えていけばよいと思います。

それでは、今回はホルモンの分泌量に関わるフィードバック調節について学んでみましょう。

ホルモンの作用は重要ですが、ずっと効き続けていたら問題ですね。

そのため、自動的にホルモンの分泌を制御する機構が備え付けられています。

どのような機構が細かく見ていきましょう。

それではご覧ください。

フィードバックとは

生物基礎で出てくるフィードバックという言葉は、一連の生体反応の最終産物や最終的な効果が、前の段階の反応に戻って作用を及ぼすことです。

日常でフィードバックと聞くと、「相手の行動に対して、自分がどのように評価したかや改善できる点について、相手に伝え、相手の成長を促す」という意味合いになってくると思いますので、少し印象が異なるかもしれません。

そのため、生物基礎でのフィードバックという言葉の意味をしっかりと覚えておいてください。

負のフィードバック

生物基礎におけるフィードバックですので、生体反応におけるフィードバックです。

ここで「負」という言葉がでてきますが、ネガティブな印象を保つ必要はありません。

まずは、チロキシンの分泌調節を見てみましょう。

負のフィードバック

図では、視床下部から下垂体前葉、甲状腺と各ホルモンによって生体反応の情報伝達が行われて、甲状腺からでたチロキシンによって代謝が促進されます。

しかし、代謝の促進が必要でなくなった後もずっと代謝が促進され続けては困ります。

そこで、チロキシンの量によって、視床下部や下垂体前葉に影響が出るようになっています。

チロキシンが増え過ぎれば、視床下部からの甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンや下垂体前葉からの甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑制するようになるのです。

このように、チロキシンの量が増えたことによって、分泌抑制が起こるということを「負」のフィードバックと呼んでいます。

「増えたから、もういらないよ」ということです。

もちろん、減りすぎれば、分泌促進となります。

糖質コルチコイド

糖質コルチコイドでの負のフィードバックをみてみましょう。

糖質コルチコイド自体は組織にあるタンパク質をグルコースにかえて、血糖を増加させます。

血糖が増えてきた場合は、必要なくなりますね。

糖質コルチコイドの放出までの流れは、視床下部での副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン→下垂体前葉からの副腎皮質刺激ホルモン→副腎皮質からの糖質コルチコイドというものです。

そのため、糖質コルチコイドが増加し、血糖が増えてきたら、視床下部や下垂体前葉へと負のフィードバックがかかることになります。

パラトルモン

副甲状腺ホルモンであるパラトルモンは、骨や歯に対して作用し、カルシウムイオンを血中に移動させたり、腎臓の細尿管からのカルシウムイオンの再吸収を促進させたりします。

つまり、パラトルモンによって血液中のカルシウムイオンが増加します。

そのため、血液中のカルシウムイオンが減少するとフィードバックがかかり副甲状腺からのパラトルモンの分泌が促進されることになります。

血液中のカルシウムイオンの減少の把握には、副甲状腺にあるカルシウム感受性受容体が関わっていて、細胞内に情報伝達を行っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「フィードバック調節」と題したものでした。

生体反応におけるフィールドバックの意味を理解できたでしょうか。

重要なのは負のフィードバックです。

恒常性の維持のために役立っていることを理解しましょう。

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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