(2-18)グルコース(高校生物基礎の総復習講座)

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

大学受験範囲

こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「再吸収量の計算」について、解説しました。

原尿量の計算ができていれば、あとは濃度から計算したり、単位を換算したりといままでやったことがあることばかりでしたね。

これによって再吸収量を計算できると思います。

さて、再吸収される物質で一番有名なものはグルコースです。

グルコースがどのようにろ過されて、再吸収されるのかについて、グラフをつかって解説して見たいと思います。

それではご覧ください。

グルコースとは

ブドウ糖と呼ばれることもあるグルコースは、動植物が活動をするためにとても重要なエネルギー源です。

果物や穀物に多く含まれていて、ブドウ糖の形で存在している場合以外にも、ショ糖、乳糖、でんぷんのような形で存在している場合もあります。

食事によって接種された後、消化管でブドウ糖にまで分解され、体内に吸収されます。

血液中に含まれるブドウ糖の話をするときは、血糖と呼ばれることもあります。

重要な成分ですが、腎臓の糸球体でろ過されてしまうため、腎臓では細尿管で再び体に戻すための機能があります。

通常は、すべての糖が血中に戻される(再吸収)ため、尿中のグルコース濃度はゼロになります。

ただし、何事にも例外があり、糖が多すぎる場合にはすべてを吸収できません。

そんなグルコースの血漿中の濃度とグルコースの移動量をグラフにして、詳しく見ていきましょう。

グルコースの移動量

グルコースのろ過、再吸収、排出について、グラフにしてみましょう。

①の原尿中の量をみていましょう。

このグラフが示しているのは、糸球体でろ過されるグルコースの量は、血漿中のグルコース濃度に比例して増加していくということです。

量が増えてもどんどん増えていきます。

②は再吸収量を示しています。

途中まではろ過されたグルコースがすべて再吸収されるということがわかります。

だいたい血漿中のグルコース濃度が180 mg/100mLを超えると、再吸収されにくくなっていきます。

再吸収されなかったグルコースは体外に排出されますが、それは③が示しています。

血漿中のグルコース濃度が180 mg/100mLを超えたあたりから尿中にグルコースが残る様になってきます。

これが尿糖(もしくは糖尿)と呼ばれるものです。

糖尿病という名前が最初にできたとき、医師は尿中に糖が出ているのを発見して名付けをしたと言われています。

細尿管にあるグルコースを再吸収するポンプによってグルコースが血液に戻されているため、ポンプの限界を超えるとそれ以上再吸収できないという事情があるのです。

KEM BIOLOGY

問題への備え

このグラフでは計算問題を作るのは難しいと思います。

では、どうするのか。

グラフを選ばせる問題が過去にでています。

つまり、再吸収量が途中から増えないことや尿中のグルコース濃度が途中から増えてくるといった特徴を示しているグラフを選ぶということです。

実際にグラフを書いてみるなど練習しておくと対処しやすいかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「グルコース」と題したものでした。

正確にはグルコースのろ過量、再吸収量、尿中排泄量についてのグラフを読みとけるように使用というものです。

ろ過量は際限なく増えていくことができますが、再吸収量は途中で増加できなくなってしまいます。

さらに、再吸収できなかったものが尿中に排泄されていくという流れを覚えておくとグラフも理解しやすいでしょう。

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

その他

コメント

タイトルとURLをコピーしました