(2-16)濃縮率(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「原尿量の計算」について、解説しました。

原尿量の計算は、直接計算することができません。

尿量のようにわかるものから、イヌリンなどの物質の量を計算して、間接的に原尿量を計算しました。

前回の計算の解説では、濃縮率などの言葉を一切使わず、計算を行いましたが、「イヌリンの濃縮率」といった言葉がでてくることも事実なので、濃縮率について解説をしておきたいと思います。

それではご覧ください。

濃縮率とは

今回でてきている「濃縮率」という言葉は、イヌリンなどの物質が血漿からろ過されて尿になっていく過程で、どの程度濃くなるのかを数字で表したものです。

そのため、例えば血漿中のイヌリン濃度と尿中のイヌリン濃度が比較されて、濃縮率が計算されることになります。

基本的に、血漿から原尿になったあと、細尿管や集合管で水が再吸収されますので、尿になったときは濃くなっています。

そのため濃縮という言葉が使われています。

薄くなるときは希釈ですよね。

濃縮率の計算

前回の記事に使用していたイヌリンを例に書いていきたいと思います。

血漿中のイヌリン濃度とに尿中のイヌリン濃度を利用します。

「濃い方」÷「薄い方」とすれば、何倍になったかがわかります。

濃縮率 = 尿中イヌリン濃度 ÷ 血漿中イヌリン濃度

このような式が成り立つと思います。

原尿との関係

原尿との関係性を聞かれることがあるかもしれません。

ある条件のもとでは、原尿中濃度が変わりに使えることがあります。

それは、「血漿から原尿へ等濃度でろ過される物質の場合」というものです。

血漿中濃度と原尿中濃度が同じだから成り立ちます。

もちろん例にあげるのはイヌリンになります。

そのため次の式もイヌリンの場合は成り立ちます。

濃縮率 = 尿中イヌリン濃度 ÷ 原尿中イヌリン濃度

原尿量を求めるときの計算

1分間あたりに生成される原尿量を計算する問題でも、濃縮率を使用することができます。

原尿量 = 尿量 ✕ イヌリンの濃縮率

今回はイヌリンを使っていますが、同様の性質があるものであれば同じように計算が可能です。

原尿量を直接計算できないという記載をしましたが、問題文中に濃縮率の記載がある場合は、尿量と濃縮率がわかれば計算できることになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「濃縮率」と題したものでした。

今回は例としてイヌリンを使用して解説をしました。

同じような性質を持つものであれば、同様に濃縮率をだすことができます。

原尿を計算するという問題がでたときにも、濃縮率が書いてないかなと一回確認しておくとよいでしょう。

計算するときに、濃い方÷薄い方という点は忘れないようにしてくださいね。

>>濃縮率の関連問題

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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