(1-27)セントラルドグマ(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「バクテリオファージ」について解説しました。

バクテリオファージは、細菌に感染するウイルスのことでしたね。

このバクテリオファージを用いた実験によってDNAが遺伝物質であることがわかったわけです。

とても大事な内容でした。

さて、今回はセントラルドグマという言葉にフォーカスして、解説していきたいと思います。

これは遺伝情報に関わる原則を表しています。

DNAの遺伝情報がどのようにして使われ、最終的にタンパク質となっていくのかについて、みていきましょう。

それではご覧ください。

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セントラルドグマとは

セントラルドグマとは、遺伝情報がDNAをスタートとして、RNAを経由して、タンパク質にいたるという順番で一方向に流れていくという原則のことです。

いまでこそ、DNAを元にして、その塩基配列の一部を転写によってRNAに変換する過程は当たり前のように知られています。

また、DNAから写し取られたRNAを元にして、タンパク質のアミノ酸配列が決定することが知られています。

この過程は翻訳と言われています。

しかし、このセントラルドグマが提唱されるまでは全くわかっていなかったのです。

このセントラルドグマは1958年にフランシス・クリックによって提唱されたものです。

クリックはDNAの二重螺旋構造を発見した科学者です。

このときは、セントラルドグマという原則はヒトにも細菌にも適用され、原核生物や真核生物のいずれにおいても適用されるとされていました。

近年では、RNAからDNAを作成する逆転写酵素が見つかるなど、セントラルドグマを逸脱する例も見られます。

>>セントラルドグマについて(外部サイト)

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転写

セントラルドグマの一部である、DNAからRNAへの転写についてです。

DNAの2本鎖の一部が解けて、一方を構成するヌクレオチド鎖の塩基配列を元にして、RNAのヌクレオチド鎖が相補的な状態で作られていきます。

その際、RNAでは、DNAのT(チミン)がU(ウラシル)に置き換わることに注意が必要です。

アデニン、グアニン、シトシンはDNAと同様に使われます。

つまり、DNA鎖がAの場合、RNAではUが対応して結合し、ヌクレオチド鎖を形成するということです。

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翻訳

RNA鎖からは、タンパク質が翻訳されます。

このRNA鎖をmRNA(メッセンジャーRNAと読む)は伝令RNAとも言われ、このRNA鎖を元にして、アミノ酸の選定が行われて、タンパク質を構成するアミン酸が準備されていきます。

どのようにして、アミノ酸を選定しているのか?

これは、mRNA上の3つの塩基配列で、1個のアミノ酸を指定します。

また、翻訳をスタートする場所も、3つの塩基配列で決まっていますので、ズレて読んでしまうことはありません。

アミノ酸同士はアミド結合によって、結合していきます。

最終的に出来上がったものが、タンパク質と呼ばれます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は「セントラルドグマ」に関するものでした。

遺伝子であるDNAからRNAを介して、タンパク質が作られるまでの一方向に流れる原則を表しています。

最近では、この流れを逸脱するパターンも発見されていますが、基本的な流れとして覚えておくことが重要です。

転写や翻訳には、まだまだ奥深いところもありますが、最初に表面的なことをしっかりと覚えておくことが重要です

ぜひ繰り返しご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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