知っておくべき偏差値の意味

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受験用語

こんにちは。アラフォーパパです。

受験の話題になると必ずといっていいほど出てくる言葉。

それは偏差値です。

偏差値が上がったり、下がったりして一喜一憂することはありませんか?

今回は偏差値について解説したいと思います。

偏差値の意味を知れば、模試の結果の見方が変わるはずです。

それでは御覧ください!

偏差値とは

ある試験の平均点を偏差値50とし、その試験を受けた集団の中での位置を確認するための数値のことです。

偏差値を扱う時の前提

偏差値を見る前に知っておくべきなのが、「テストを受けた全員の点数を集めた時、その点数のばらつきが正規分布に従う」という前提があることです。

そのため、少人数のテストや実力が離れている2集団が同じテストを受けた場合などは、偏差値が正確にでないという欠点があります。

これはテストの点数のばらつきが正規分布に従っていない状態になりやすいからです。

その点では、全国展開している大きな塾の模試は、人数が多く、正規分布になりやすいと考えられます。

したがって、偏差値の正確さも高くなってくるということになります。

偏差値からわかること

偏差値は万能ではありませんので、わかること、わからないことを知っておく必要があります。

まずは、わかること。

  • テストを受けた集団の中での学力を基準にした位置

実はこれだけなんですね。

主催者が同じ模試であれば、大体の受験生が同じメンバーと考えられますので、比較することはできると思います。

毎回同じ偏差値であれば、その集団の中での位置が同じということになります。

そのため、他の受験生も勉強をして学力を上げていることを考えれば、位置が同じということは学力が上がっていると考えることができることになります。

そのため、わからないことは以下の部分です。

  • 自分の現在の学力は、わかりません。
  • 学力がどれだけ上がったかはわかりません。

偏差値が上がらないからといって、勉強していないということはありません。

むしろ、偏差値を同じ位の数値でキープできているのであれば、同じテストをうけた集団の中で同じ位置をキープするだけの勉強ができているということになります。

偏差値からわかる集団の中での位置

偏差値は、同じテストを受けた集団の中での位置(順位)を示しているということはお伝えしました。

それでは、偏差値と自分の位置の関係を解説していきます。

たとえば偏差値が70の人がいたとすると、

その方は点数の高い人のほうから数えて、集団の上位2.5%の最後尾にいることになります。

これは統計学に関係することになるため、詳細な説明は割愛しますが、

偏差値が30~70には全体の95%が含まれる」というところから来ています。

そのため70より上に残りの2.5%が含まれ、30未満に残りの2.5%が含まれるということになります。

なお、偏差値60では上位から16%、偏差値80では上位から1%となります。

偏差値の生みの親

偏差値の生みの親は「桑田昭三」さんという方です。

もともとは進路指導の際に、希望の進路のままでいいのか、下げたほうがよいのかの判断が教師の勘で行われていたことに桑田さんが疑問をもちました。

科学的に判断をする指標ができないかと取り組み始めたのが最初です。

人や学校を格付けするためのものにはしたくないと願っておられましたが、

残念ながら、現在はそのような使われ方をしていることが多いかと思います。

希望する進路にむけて、どの程度上げればいいのかがわかったり、どの分野が弱点なのかがわかったりと、受験生の味方として利用されるべきものなのです。

ぜひ、偏差値の正しい見方を知っていただき、自分の味方になるように利用してみて下さい。

偏差値の計算の仕方

偏差値はどのように計算されるのでしょうか

偏差値を求める計算式

偏差値=(個人の得点 ー 平均点)÷ 標準偏差 × 10 + 50

平均点や標準偏差は受験者全員の個々の点数がわからなければ算出することができません。

そのため、受験者個人で偏差値を算出することはできませんので、その点を覚えておいて下さい。

まとめ

今回の記事では、受験のときによく出てくる偏差値について解説しました。

内容をおさらいします!

偏差値はテストを受けた集団の中での自分の位置がわかるもの
現在の学力や学力が上がったかどうかはわからない
受験生の味方として利用されるべきもの
偏差値を個人で算出することはできない

偏差値というよく耳にする言葉の意味をご理解いただけましたでしょうか

今までとは違った目で見て、利用してみて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

参考資料
1)SHIKEN: JALT Testing & Evaluation SIG Newsletter. 14 (2) October 2010 (p. 6 – 10)

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