こんにちは。アラフォーパパです。
勉強をしなければいけないけれど、どこか他人事。
やらないといけないと思っているけど、どうやったらいいかイマイチわからない。
こんなことを感じたことはありませんか?
今回は行動変容ステージモデルという聞き慣れないモデルを用いて自分の状態を把握して欲しいと思っています。
まずはこのモデルについて解説していきたいと思います。
そして、このモデルをどのように受験生に適用するべきかについても考えてみたいと思います。
行動変容ステージモデルとは
それでは、この行動変容ステージモデルという聞き慣れないモデルについて細かく見て行きましょう。
このモデルは、ProchaskaとClementeによって1983年に考案された多理論統合モデルの中核概念の一つです。
保健指導に導入されていることもあり、ご存じの方もいるかと思います。
保健指導では、対象者の状況を把握することによって、個人個人に合わせた指導を行うことを目的としています。
今回は受験生の状況を把握して、周囲の方々が支援をするための助けになればと考えています。
それでは、行動変容ステージの5つのステージである無関心期、関心期、準備期、実行期、継続期についてぞれぞれ見て行きましょう。
無関心期
最初は無関心期です。
このステージでは、実行もしていないし、関心もありません。
また、行動を変容する(変える)ことに抵抗感を持っていることもあります。
今行っている行動と変容するべき行動への知識が不足している可能性もあります。
関心期
次に関心期です。
このステージでは、実行はしていないものの、6ヶ月以内に実行しようとしている段階です。
変化したいと思いつつも、変化しないことにも価値を感じています。
この状態を両価性を持っていると言います。
変化することの価値を高めるような情報を提供すると良いかもしれません。
準備期
3つ目は準備期です。
このステージは、実行はしていないが、すぐにでも始めようとしている段階です。
行動を起こすための準備を始めていたりします。
時間帯や場所などの決定に支援があるとより進みやすいでしょう。
実行期
4つ目は実行期です。
実行し始めて、6ヶ月未満の時期を指しています。
実際に動いているので、行動変容のメリットを感じてきますが、成果が見えにくい行動の場合はストレスを感じることもあるため注意が必要です。
目標を小さくして、成果をわかりやすくすると続けやすくなります。
できない日の代わりの行動も決めておくと良いでしょう。
継続期
最後は、継続期です。
実行し始めて、6ヶ月以上たっている場合です。
自立して行動変容しているため、サポートはあまり必要ではありません。
ただし、放置して良いわけではなく、継続していることに対して賞賛されることが、継続へのモチベーションとなるでしょう。
受験生の状態は?
まずは、どのステージにいるのかを確認することが大事です。
受験生の自覚があり、すでに勉強を始めているのであれば、実行期や継続期となると思います。
もちろん、今回紹介した行動変容ステージモデルは、状況により変わることがあります。
つまり、実行期にいるかたが、準備期に戻ってしまうこともありえます。
もちろん継続期にいるかたも準備期に戻ってしまうことがあるのです。
場合によっては、無関心期に移行してしまうこともあるでしょう。
テストの結果が思うようにいかなかったり、受験生と親で目指す学校がことなったり、といろいろな原因が考えられると思います。
受験期間の認識は、個人個人によって違います。
例えば大学受験を考えると、高校1年生のときからと考える場合もありますし、高校3年生で部活を引退してからという方もいますし、中高一貫では中学1年生からと考える場合もあります。
いずれにしても、1日、2日程度ではなく、長い時間をどのように有効に利用して試験当日を迎えるのかという大きな問題を考えていかなければいけません。
そんな中で、今回の行動変容ステージモデルを用いることで、自分が次の段階に移行できたのかを客観的に認識することができると思います。
勉強の目標も大事ですが、自分の行動を変えることが出来ているのかどうかも、小さな目標としてもっておくことで、自分を少しずつ本当の受験生に変えていけるのではないでしょうか。
まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
今回ご紹介した、行動変容ステージモデルは、医療現場などでも使われていて、客観的に対象者の状態を把握できるものです。
それぞれの状態に合わせて接し方を変えることで、次の段階へと進みやすくなります。
また、自分の状態を把握できることで、自分自身でも行動を変えていけると思います。
ぜひ、困っているときに、判断材料にしてみてください。
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