(1-12)細胞の大きさ(高校生物基礎の総復習講座)

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こんにちは。アラフォーパパです。

前回は、「単細胞生物と多細胞生物」について解説しました。

原核生物や真核生物という分類だけでなく、細胞の数で分類する方法もあるということですね。

今回は、細胞の大きさについて解説したいと思います。

細胞と一言で言っても、全く違う大きさで存在しています。

皆さんの身近にある細胞の大きさを比べてみましょう!

細胞の種類

細胞には様々な種類があり、大きさが異なります。

肉眼で見えるものもあれば、光学顕微鏡が必要なもの、電子顕微鏡でなければ見えないものまであります。

大きさごとに分けて確認していきましょう。

ちなみに、分解能とは、2点間を区別できる最短の距離と定義しています。

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肉眼で見える範囲の細胞

まずは、肉眼で見える範囲の細胞です。

肉眼で見える範囲は0.1~0.2mmと言われています。

細胞の中でかなり大きいものでは、ヒトの坐骨神経細胞があります。

ヒトの坐骨神経細胞は1m以上にもなると言われています。

また、鶏の卵の卵黄部分も1つの細胞です。

こちらは、30mm程度です。

このように、肉眼でもはっきりと見える大きさの細胞が存在しています。

光学顕微鏡で見える範囲の細胞

肉眼では見えないけれど、光学顕微鏡でなら見える大きさの細胞はたくさんあります。

まずはゾウリムシです。

ゾウリムシは0.25mm程度で、肉眼でなんとか居るのが分かる程度の大きさです。

真核生物に属している、単細胞生物です。

次に、ヒトの卵子が0.15mm程度です。

それに対して、ヒトの精子は0.06mm(60μm)程度です。

さらに小さいのが、松の花粉で、45~55μm程度。

葉緑体が5~10μm程度で、ヒトの赤血球(7.5μm)と同じくらいです。

大腸菌はもっと小さくて、3μmくらいであり、ミトコンドリアは1~数μm程度と言われています。

このように、0.2~0.001mm(200~1μm)の間に様々な細胞が存在しています。

大きさが似通っているものは試験でも出しやすい所になりますので、どちらが大きいのかをしっかりと覚えておくことが大事です。

電子顕微鏡でなければ見えない細胞

最後に、電子顕微鏡でしか観察できない細胞を見ていきましょう。

よく例に挙げられるのは、インフルエンザウイルスです。

100nm(=0.1μm=0.0001mm)という大きさです。

とても小さくて、不織布マスクの穴の大きさ5μmよりもだいぶ小さいことがわかります。

ただし、ウイルスが口から飛び出すときは飛沫とともにでてきますので、飛沫の大きさが5~10μmということを考えると不織布マスクで拡散が十分に防げるのではないかと思います。

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ヒトの細胞の大きさの違い

同じ個体の細胞でも大きさが異なります。

ヒトの坐骨神経細胞とヒトの卵子でも大きさが異なることは解説しました。

さらに様々なヒトの細胞を比べてみましょう。

ヒトの細胞は、小腸上皮細胞や肝細胞程度の大きさであることが多いですが、それよりも大きいものや小さいものも存在します。

小さいものでは、赤血球などの血液の成分があります。

ヒトの毛細血管のうち、細い所では5μmくらいになりますので、あまり赤血球が大きいと入っていけないためです。

実際には、赤血球のほうが大きいですが、毛細血管に入っていくときにはパラシュート状やスリッパ状に折れ曲がった形に変形しながら通過するとされています。

>>赤血球変形能の測定と医学的応用

反対に、大きい細胞の代表例として挙げられるのが、ヒトの坐骨神経細胞です。

場合によっては1m以上になるとされています。

また、卵子と精子については、精子は卵子に入り込んで受精しますので、卵子のほうが精子よりも大きいと覚えることができると思います。

ヒトの細胞でもこれだけ大きさが異なるということを十分に理解しておきましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事は細胞の大きさに関するものでした。

細胞と一言でいっても、大きさは千差万別です。

卵の黄身のように大きな細胞もあれば、大腸菌のように目に見えない細胞まであります。

どの細胞がどのような方法で見られるのか、同じ個体の細胞でもどの細胞が大きくてどの細胞が小さいのかなど、条件を変えてまとめてみると良いと思います。

今回は、ヒトの細胞を代表例にして比べてみました。

ぜひ覚えてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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